▼リード文:
私は、今でこそWeb業界で働いていますが、大学を卒業してから40代になるまでの20年以上は、パチプロとして生活してきました。
なぜ、パチプロからWeb業界へと足を踏み入れたのか?
その理由と、Web業界で成功できた理由・成功するコツを伝授します。
▼本文:
<h2>なぜ、Web業界に入ったのか</h2>
私は、高校を卒業して大学へと進学しましたが、その際にパチンコにはまりました。
当時は大学生と兼業のセミプロでしたが、自分で大学の学費と生活費をすべて払ったうえで、車まで買えるほど勝っていたのです。
当時の月収は平均して30~40万円、多い月には100万円を超えることもありました。
アルバイトなんて馬鹿らしくてやっていられず、就職もそのままパチプロになったほうが儲かるんじゃないか?と思って就職活動すらしませんでした。
大学を卒業すると、時間の縛りがないので1日中打ち続けることができるようになり、収支はさらに上向きとなりました。
しかし、そのような時代はいつまでも続きませんでした。
パチンコ・パチスロは徐々に規制が厳しくなり、一撃で大量出玉を狙えるようなスペックのものはどんどん撤去されていきました。
そうなると、一般客が離れていってしまうため、徐々にホールも出さなくなりました。
40代になり、規制もより厳しくなったことで、いよいよパチプロを続けるのは難しくなってきました。
学歴は一応大学を卒業したものの、あまりいい大学ではなく、さらに卒業から20年の間、職歴は全くありません。
そのような状況で、まともな仕事があるとは思えませんでした。
仕方なくパチプロを続けたものの、仕事を探したいという気持ちは強くなっていきました。
そんな中で、ふと気になったのがWeb業界でした。
<h2>Web業界を目指して</h2>
これといった資格などもない私ですが、大学の頃から今まで、パソコンには触れ続けてきました。
日々の収支を記録するためにエクセルを使い、パチンコのシミュレーションのために簡単なプログラムを組んだこともあります。
また、長年パチプロしかしていなかったので、社会の常識やコミュニケーション能力にはあまり自信がありません。
しかし、Web業界なら何とかなるんじゃないか、という気持ちがありました。
そこで、一念発起してWeb業界の門をたたくことにしました。
20数年ぶりにスーツを買い、履歴書を準備してあちこちの会社に応募してみました。
しかし、30社以上に応募したのに面接まで進んだのはわずか2社でした。
その時点でかなりがっかりしていたのですが、それでもこの2社だけは何とかしたいと思い、無駄な抵抗かと思いながらも面接マニュアルを熟読して面接に挑みました。
結果、2社ともに落ちてしまったのです。
勢い込んだからといって、採用されるほど甘くはありません。
私の場合、大きなネックとなる点は2つありました。
1つは、業界が未経験ということ。
もう1つは、年齢です。
Web業界で、多少パソコンに触ったことがあるという程度ではどうにもなりません。
今は、小学校でもプログラミングの授業があるくらいです。
簡単なプログラムを組めるだけで重宝された、IT業界の黎明期とは事情が異なっていました。
面接官にも、さすがに資格も経験もない状態では採用できないといわれました。
そして、もう一つが年齢です。
面接官の全員が、自分より若かったのです。
今回は、ベンチャー企業にばかり応募しました。
大きいところより給料も安く、ライバルがあまりいないから合格しやすいのでは?と思ったからです。
しかし、ベンチャー企業は若い人が多く、上司も基本的に30代ばかりです。
そこに40代の新人が入るとなると、命令もしづらく仕事もしにくいでしょう。
もう一つが、ベンチャー企業は人手が足りないため、即戦力を求められていたのです。
やはり無理なのかと諦めそうになったのですが、今回の面接で気づいたことがあったので、それを活かしてもう一度チャレンジしようと思いました。
まずは、スキルを身につけることからです。
<h2>しっかりと準備をしてから再挑戦</h2>
もう後がない状態ですが、それでもあと1年だけ頑張って、再びWeb業界を目指すことにしました。
そこで考えたのが、今必要とされているのは何か、ということです。
現在Web業界で不足している人材、つまりは求められている人材について調べると、エンジニアが不足していることがわかりました。
特に、Webエンジニアはかなり足りないということなので、そのための勉強から始めました。
特に資格は必要ないということでしたが、まずはスクールに通うことにしました。
プログラミングスクールに、半年を目処に通うことを決め、さっそく申し込みました。
それと併せて、ITパスポートと基本情報技術者の試験を受けることにしました。
ITパスポートの試験は比較的簡単で、1か月ほど勉強して合格できました。
しかし基本情報技術者試験は難易度が高いため、勉強もかなり難航しました。
幸い試験は年2回なので、1回目は様子を見るために受験して落ちましたが、2回目にはなんとか合格できました。
そして、前回の反省を踏まえて、今回はweb業界の中でも比較的古くからある大きいところを選びました。
それには、2つの理由があります。
1つは、社員の平均年齢が高くなるため、40代でも違和感がないと思えることです。
そしてもう一つが、人を育てる余裕があるということです。
Webエンジニアが不足している際に、即戦力ではなく自社で育てる余裕があれば、未経験でも入れてもらうことができるかもしれません。
そのおかげか、資格を取得したおかげなのかはわかりませんが、5社に応募して3社が面接をしてくれ、最終的に2社で採用してもらえました。
そのうち選んだのは、年収が高かった方です。
何と、未経験ながらに年収530万円からスタートすることができたのです。
さらに、成果給がプラスになるので、これ以上の給与も望むことができます。
最初はWebエンジニアの見習いからですが、仕事を覚え次第見習いではなくなります。
これなら、転職に大成功したといってもいいでしょう。
<h2>採用のコツ</h2>
元パチプロの私が、無事にWeb業界への転職に成功したのですが、その際に感じた採用されるコツについて話していきたいと思います。
まず、小さい会社が入りやすいとは限らないということです。
小さい会社は一見ハードルが低いように思えますが、余分な人材を抱える余裕がないので即戦力を求めています。
そのため、未経験者が採用される可能性は低いのです。
実際には、大きい会社のほうが狙い目です。
10人が11人になるのと、200人が201人になるのでは影響が全く違います。
200人いるところなら、戦力にならない社員1人を育てるのもそれほど負担にはならないのです。
2つ目が、やる気をわかりやすく見せることです。
今回、最初の面接でもやる気ある態度は見せましたが、資格などはありませんでした。
それでは、単に口でやる気があるといっているだけなので、信用されません。
しかし、目に見えるやる気として資格を取得したため、根拠をもってやる気があるといえるようになりました。
また、資格があることで、何ができるのかも説明しやすくなります。
3つ目が、必要とされている仕事を調べて準備することです。
現在、Web業界ではエンジニアが不足しています。
その中でも、特にWebエンジニアは全く足りていないのです。
そのため、私のような40代職歴なしの人材でも、Webエンジニアとして働きたいといったことで、採用してもらえました。
育つのを待たなくてはいけないほど、不足しているのです。
こういった点に注目すると、Web業界に転職しやすくなるでしょう。
<h2>まとめ</h2>
年齢を重ねるごとに、転職は難しくなっていきます。
しかし、絶対に無理というわけではありません。
今は、多くの会社が人手不足となっています。
特に、成長を続けるWeb業界では、長年人手不足に悩んでいます。
そういったところに注目して、転職を目指しましょう。
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