Webエンジニアは現在、変革の時を迎えています。
日本、海外ともに現在市場規模が拡大していて、将来性も高まっているのです。
しかし、そのことでメリットばかりではなく、デメリットも生じると思われます。
今後、WEBエンジニアの市場はどのように変化していくのでしょうか?
<h2>Webエンジニアとは?</h2>
IT業界では、様々なエンジニアが存在しています。
特に有名なのがシステムエンジニア、通称SEですが、Webエンジニアというのは聞いたことがないという人もいるかと思います。
まずは、Webエンジニアとは何か、解説します。
エンジニアの職種のひとつであるWebエンジニアは、Web上のサービスやアプリ、システムなどに特化した職種です。
インターネットを介するもの全般が対象といってもよく、その開発の中心となって仕事をしています。
主な業務内容はサービスやアプリ、システムなどの開発ですが、その設計や実際の運用、並びに運用上の保守なども行います。
そのため、幅広い知識や多くの技術が必要とされるのです。
具体的な例を出すと、オンラインショップの各サイトの開発も、Webエンジニアの業務です。
ある程度のパターンがあって、それを利用してショップを開いているところもありますが、そのように汎用性の高いシステムを作っているのがWebエンジニアです。
また、オリジナルサイトの作成もWebエンジニアが行っています。
また、広く使われているメッセージアプリの開発や運用、保守もWebエンジニアが行っています。
現在、数多くのアプリがあるのですが、それらのほとんどがWebエンジニアの仕事なのです。
<h2>Webエンジニアは2種類ある</h2>
Webエンジニアの仕事は、非常に幅広いものです。
すべてを1人で賄うというのは難しいので、Webエンジニアはそのジャンルによって2つに分けられています。
1つ目は、フロントエンドエンジニアです。
これは、Webエンジニアの業務の中でも、ユーザーの目に触れるレイアウトやデザイン、入力フォーム、メニューなどの部分を特に担当しています。
ユーザーを引き寄せられるかどうかは、フロントエンドエンジニアにかかっています。
デザインで心惹かれないサイトは、なかなか新規のユーザーが来ないのです。
また、入力フォームなどが複雑な場合も、いやになって利用をやめるユーザーは出てくるでしょう。
そのため、デザインと機能性を兼ね備えたものを作成する必要があります。
Webデザイナーと混同されることもありますが、フロントエンドエンジニアはプログラミングなども担当するため、より複雑な業務内容となっています。
Webデザイナーを兼任しているケースと、Webデザイナーの指示の下で作成するケースがあります。
もう1つは、サーバーサイドエンジニアといわれるものです。
これは、同じWebデザイナーでもフロントエンドエンジニアとは違って、内部の仕様を担当するものです。
具体的には、データベースの管理をどのようにするか、またデータの更新についてのやり方、メールを自動配信するシステムなどを担当するのが、サーバーサイドエンジニアです。
ユーザーが直接目にする部分ではありませんが、ユーザーの使いごこちなどに大きく影響する仕事を担当しています。
また、バックエンドエンジニアといわれることもあるのですが、バックエンドエンジニアは主に、Web上のサーバーやプログラムの開発のみ行う人を指します。
バックエンドエンジニアを含む、より多くの仕事を担当するのがサーバーサイドエンジニアです。
<h2>Webエンジニアの将来性は何故高くなっているのか?</h2>
現在、IT業界は人手不足といわれています。
その中でも、特にWebエンジニアは売り手市場といわれていて、将来性が非常に高くなっているのです。
求人を見ると、Webエンジニアの募集は多く、条件もかなり良くなっています。
また、中にはヘッドハンティングされる人もいるなど、優秀な人材は取り合いになっているのです。
なぜそれほど需要が高まっているのかというと、そこにはいくつかの理由が考えられます。
その1つ目が、企業のIT化が進んでいることです。
現在、会社名を聞いてわからなければ、まずその会社のホームページを探すことが多いでしょう。
それだけ、ホームページを開設している企業が多いのです。
単にホームページで情報を発信するだけではもったいないので、そこに様々な機能を付帯させている企業も少なくありません。
特に多いのが、メーカーのホームページにある直売サイトです。
また、IoTなどで多くの商品にWebとの連携が必要となることが増えています。
家電製品を中心に普及していますが、工場の機械などにもつけられていることがあります。
自社独自のものを開発する必要もあり、それを管理するシステムも必要でしょう。
このようにWebサービスは拡充しているのですが、その開発にはWebエンジニアが必要とされます。
小さい会社ならどこかに依頼することが多いのですが、大きな企業になると自社でWebエンジニアを雇用して、その開発から保守・運用まで任せることが多いのです。
2つ目の理由は、IT業界がその業界の発展に人員の補充が追い付かず、慢性的な人手不足に陥っていることです。
技術の向上は著しく、いつでも新しい人材が募集されているのですが、少子化のせいもあってなかなか十分な人数は集まらないのです。
IT技術の向上は今後も続くため、Webエンジニアをはじめとした多くのエンジニアの需要は、減ることはないと思われます。
特に、要求される能力が高いWebエンジニアは、需要が高止まりしたままとなるでしょう。
未経験者でもWebエンジニアを目指すという人は、自社でその育成をするという企業もあります。
育てる時間がかかるのと引き換えにするほど、Webエンジニアは必要とされることがわかります。
3つ目の理由が、Webエンジニアは世界中で活躍できる職種という点です。
皆さんは、日本がITやWebといったジャンルで、最先端だと思っているでしょうか?
実は、日本よりも欧米諸国のほうが進んでいるのです。
アメリカでは、企業ランキングの上位のほとんどをIT関係の企業が占めています。
日本の場合、上位にランクインしている企業のほとんどが商社や自動車メーカー、家電メーカーなどです。
その進んでいる欧米諸国から、日本へと最先端のIT技術が入ってきているのです。
それならば、最新の技術を学ぶために海外へと進出するWebエンジニアも増えていくでしょう。
そうなると、日本国内ではますますWebエンジニアが不足してしまいます。
そうなる前に、企業はWebエンジニアを独自に確保しておくべきでしょう。
最新技術に関心がある企業なら、雇用したうえで海外に勉強のため出向させることも考えられます。
<h2>Webエンジニアの今後</h2>
現在は需要が高い職種であるWebエンジニアは、今後はどのように変化していくのでしょうか?
流れとしては、2極化していくと思われます。
IT技術の発展は目まぐるしく、内容も一昔前と比較するとかなり複雑なものとなっています。
そこで、最新技術についていけるWebエンジニアと、ついていけないWebエンジニアに分かれていくでしょう。
最新技術についていけると、日本国内に関わらず海外でも活躍できます。
また、業務としてできる範囲が広いので、当然多くの企業から需要があるでしょう。
今後もさらに技術のアップデートを繰り返していくことで、最新技術を求める企業からも必要とされます。
一方、ついていけない場合は、できる仕事が限られていきます。
その中で、新しい技術にアップデートされていくたびに、できる範囲が徐々に狭くなっていくのです。
そうなってくると、必要とする企業も限られてくるでしょう。
<h2>Webエンジニアを目指すなら今がチャンス!</h2>
これからWebエンジニアを目指すという人にとっては、今が絶好のチャンスです。
今なら、まだWebエンジニア全般の需要が高いので、たとえ未経験でも転向して学ぶことができるのです。
先ほども言いましたが、Webエンジニアは現在かなり不足しているのです。
そのため、たとえ未経験でも雇用するという企業はかなりあります。
後は、実地で学んでいけばいいのです。
場合によっては、働きながらWebデザイナーを目指すという人材でも、将来的にWebデザイナーとなることを期待されて雇用されるでしょう。
まだまだIT化の波に乗れていない企業も多いのですが、そういったところもIT化の必要を実感しつつあるのです。
将来、2極化が進んでしまうと、このような状況は期待できなくなります。
なぜなら、優秀な人材とそうではない人材がはっきりと分かれてしまえば、企業は優秀な人材ばかりを求めてしまうからです。
優秀な人材であることを示す方法は、いくつかあります。
その中でも、特にわかりやすいのが経験です。
経験が豊富な方が、優秀な人材と判断されやすいでしょう。
また、海外でWebエンジニアとして働いた経験があると、より良い印象を与えられます。
先ほども言ったように、欧米諸国のほうがIT技術は進んでいるので、その技術を持っていると期待されるからです。
他の職種からWebエンジニアに転向を考えている人や、未経験から挑戦しようと思っているなら、今すぐ動くべきでしょう。
売り手市場の今だからこそ、経験を積んで優秀なWebエンジニアを目指すべきです。
Webエンジニアを目指す場合は、独学だと限界があります。
しっかりと、基礎から学べるようなところに通うことをおすすめします。
プログラミングスクールなどに入って、しっかりと学びましょう。
<h2>まとめ</h2>
現在、IT業界の中でも特に注目されているWebエンジニアは、将来性も高く安定した職種です。
他のエンジニアも多くの需要があるのですが、その中でも特に需要が多く、人手不足となっています。
将来性のある仕事をしたいのなら、Webエンジニアへの転職がおすすめです。
今後、優秀な人材が特に求められるようになると転職が厳しくなるので、目指すのなら今がベストのタイミングでしょう。
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